ダイヤフラムのカバーを外し、スプリングとピストンを取り出す。ダイヤフラムに破れは無く、スプリングもしっかりしている。ニードルもきれいだ。やはりピストンとシリンダーに難があるようだ。
コンパウンドでピストンとキャブ内面を磨いてやる。
わかるでしょうか?シリンダー内面の輝きが…
組み直すと、ピストンが気持ちよくスコッと動く。両方のキャブを同様に磨いてやった。
元通りに組上げて、エンジンを掛けると一発で始動。空ぶかしも力強い気がする。
暖気運転してから早速試乗に出かける。走り始めるとすぐに違いに気がついた。以前に比べ全然いい。ちゃんと加速する。いや、気持ちよく加速する。20年前のバイクとは思えない。12,000rpmまで引っ張るとあっという間に速度警告灯が点灯する。だいたい速度警告灯があること自体、時代を感じさせるよね。でもこのエンジン、けっこう行けてます。Hondaさん、流石です。エルボの応急処置がちょっと心配だけど、十分に楽しめる状態になりました。我ながら、出来栄えには満足してます。